《公演情報》
2023年4月28日(金)~5月7日
【原作】
ニトロキラル
【演出】
中屋敷法仁
【脚本】
内田裕基
【キャスト】
蒼葉役 土屋直武
ノイズ役 富園力也
ミンク役 八巻貴紀
クリア役 山縣悠己
ウイルス役 富永勇也
トリップ役 磯野 大
ミズキ役 岩城直弥
悪島役 牧田哲也
蓮/セイ役 山﨑晶吾
大石 樹
岡村 樹
神田初音ファレル
山中啓伍
※蒼葉 役の永田聖一朗降板のため、蒼葉 役は土屋直武が務めます。
初演に散々通ってたのの再演。
チケ取り面倒くさくなっちゃってってのと、この短期間でしかもGWでそんな6ルート分の休みを取るのキッツい!ということで配信視聴です。
「DRAMAtical Murder」は近未来的な都市とそこから外(さ)れた地域が舞台となっている18禁BLシナリオゲーム。
主人公は総受けで攻めは5人、主人公と攻めが共に成長していくないしは謎の真相がわかるハッピーエンドルート+攻めの率直な欲望に飲み込まれたバッドエンドルートに加えて、このストーリー全体としてのバッドエンドルートの計9ルートが攻略できる。
それが2019年の年末に舞台化しますってマジかいな??になったんだけど、まだ演劇に関して私の好みが細分化してなかったときだから、原作まんまで面白かったなー!と思ってた気がする。
(ブログ用アカウントを統合したので、記事を移植しました。)
再演は1ルートしか観てないからわかんないけど、トリップと悪島とアンサンブルさん+主人公の蒼葉の永田聖一朗くんが体調不良でキャス変をしてしまったので当たり前に印象が違った。
結構前回のアンサンブルさんのキャラが濃かったんだよな…
そして全体的に台詞が1.1〜1.2倍速、喋り口調も全体的に柿喰う客を隠し味にふりかけて…みたいに感じられた気がするのは私だけだろうか…。笑
勿論初演同様原作を上手く掻い摘んでるし、休憩前までの共通ルートを観る感じ大幅な演出変更はなかったと思う。
だが先述のセリフのテンポ感も異なったのでサクサク進んでいたし、演出に受け取れるような細かなところが再現2.5次元というより演劇感が強くなっていた気がしたので、これはこれで面白いなあと思った。
私は2.5次元化するなら舞台でしかできないことをやってほしい派なので。
なので、私の当時のレポツイートを「○年前♡」って毎年その公演日にRTしてくるキモいオタクにはどう映ってんだろうねとはちょっと思ったね。
再演は流石に数年経ってるから好みも変わってたので、私のバイアスもあると思うけど。
ストーリー周りの感想は前書いたブログとそんな変わらんので割愛。
このゲームはエンディングに至る過程で各攻めと(殆ど)セックスする描写があるのですが、それは前回同様コンテンポラリーダンスセックスでした。
観てない人には何やそれという感じだと思うんだけど、本当にコンテンポラリーダンスでセックスを表現してるからおもろいんだよな…
スイプーは履修してないからスプステも観てないんだけど、それはどんな感じだったんだろうか。
ウイルス&トリップルートは冒頭部に書いた「ストーリー全体としてのバッドエンド」に値する部分で、嗜虐・調教を蒼葉に施すし獣姦的な描写もあるトラウマ的なルート。
そんなんでも、ウイトリっていわゆるヒールなんだけど、飄々としてて絶対についていっちゃいけないのについていきたくなる色気があって、BLゲームの人間の欲望垂れ流しバドエンLove人間の私はかなり好きだしオタク界隈的にも人気なルートだったから今回の上演だったんだと思う。
けど、視聴後に本当によくやったね?!??!という感情しかなかった。
一応舞台はレーティングとかかってないし、蒼葉の…自分で用意するシーン(※察して)はコンテンポラリー(以下略)だし、2人にマワされてるシーンはコンテンポラリー+アクロバティックなんだけど、最終的に直接的になるから良いんだ!?!?と思った。正規ルートだと未遂状態で言われる台詞がこのルートだと直接的な行為になっちゃうけど、舞台でもそこの部分だけは直接的だったし…
しかも、いくら初演から継続とはいえウイルスは、あの日曜朝9時から脳人、そしてドンブラザーズの一員として戦ってたというかまだファイナルライブツアーやってる最中の富永勇也さんよ…!
ニチアサって2年契約って聞くからいくらドンゼン映画のあれが(※ネタバレになるので言えぬ)…!でも、また多分ソノイになるのに!
富永さんメインの公演だ🎶で行ってショック受けてるニチアサ出の人おらん??大丈夫?とあらぬ心配をしてしまいました。私はあちらこちらから美味しそうなものを見つけちゃ美味しいとこだけ拾い食いしてる特オタ20年選手なので…🍢
富永ウイルスは相変わらず頭脳明晰でどこからかひんやりとした空気を感じるけど艶っぽいウイルスだったので、私は満足ですが…
ダンスがあんま上手くないウイルスわかるよ。かわいいね!
初演トリップの吉岡佑さんって本当にトリップがゲーム画面から出てきた!という感じで、そのキャラを維持しながらも休憩前のウイトリ劇場では自由に遊んでもいるという剛腕だったので、再演のキャス変どうなるかなあって思ってたんだけど、磯野大さんのは良い意味で劇中内台詞にも出てくる「空っぽ」さと恐れがない怖さがより際立ったトリップで良かったな。
ゲームだと目隠しされている蒼葉が実際にどっちの手を選ぶ?で選択肢の左と右のどちらかを選んでウイルスの部屋で"躾"をされるか、トリップの部屋で"躾"をされるか決まるんだけど、ちゃんとその演出からの、どちらのシーンも交互にやるっていう手腕で、それそれ舞台だからこそのそういうのが観たかった〜!となった。
"躾"は配信で観て生の人間がやる恐ろしさをこの身で感じたし、ゲームやってるより舞台観てるこちらのほうが消耗するぐらいなんだけど、通常ルート+ヘヴィーなウイトリルートを3公演勤め上げた土屋さんの気力体力は本当にすごいと思う…恐れ入りました…
八百屋舞台でロンダート(詳細未確認・後で修正するかも)したり、「マワされてる」シーンでトリップの腕を支えに蒼葉がぐるんと縦に1回転*1物理的に回されていたのちょっと面白かったんだけど、並の運動神経じゃできないことだと思うので。
このルートの蒼葉の感情って恐怖のみから恐怖と快楽が入り混じり、そして最終的に恐怖も忘れ切ってはないけれども快楽に抗えなくなった愛玩動物と化す感じかなあと思ってるんだけど、これは舞台故の演出なのか彼の演技プランなのかはわからないけれどもかなり恐怖に振り切ってる感じがしたな。
初演の聖一朗くんはカーテンコールのAI CATCHだと攻めズとアイコンタクト取ってニコニコしたりしてたけど、土屋蒼葉は他ルートだとどうだったんだろう。
ウイトリ√のカテコはAI CATCHじゃなくて、MASCULINE DEVILになっていたのはそうなんだけども!と思いつつもひっくり返ったんだけど、その中での蒼葉は恐怖に揺らいだ目をしていたの良かったな。
ついこの前、演劇においての代役(アンダー)に関わる内容の舞台*2を観たばかりなので、主演交代は流石にソワッとしたし多分かなりプレッシャーもあっただろうけれども、ちゃんと永田蒼葉に比肩する蒼葉だったと私は思うな!
経験の浅さによる荒削りさは多少あったようにも思うけど、感情の揺らぎの表現、身体性、蒼葉という人間を表すにあたっての不足はなかったと思う。
色んな解釈のメディアミックス蒼葉ちゃんがいたっていい!(ぺ●ぱ?)
今回のメイン以外の話。
レポとかも何も追ってないから知らないんだけど、休憩前のウイトリ劇場はウイトリ√だと悪島劇場になの?牧田さんがとても元気で笑ってしまったww
牧田さんそのもののことを何も知らないけど、あれは素でなかったか…?とwwまぁ楽しそうならOKです!(幸せならOKです!)
牧田さんの悪島は守谷さんほどのエグみはなかったし、本人のビジュもあるけど芝居が悪島なのにどことなくシュッとしてたのよ!スタイリッシュな悪島!
正直なところ悪島なのにちょっとチョロそう!ww
他の人はキャス変してるわけでもないし、舞台の共通ルートだとめちゃくちゃ忙しなく働いてて、ウイトリルートだとカーテンコールまで1ミリも出てこないからあんま感想言える感じじゃなくてすまん…
最初に書いた台詞の言い回しもそうだし、キャス変によって全体的に軽やかに感じた再演ドマステ。
まぁ分岐ルートのウイトリルート、あまりにも非現実的なのに生身の人間が演るとめちゃくちゃ生々しいし、実際ニチアサから引き連れられて来てる人もいるだろうから、それはそれで悪いことではないと思うけど。キラル作品の魅力に気付いてくれる人が増えればいいので♪
ウイルス&トリップルートも楽しかったし、今度はPS Vita移植版のre:code版のミズキルートもやってくれ♪*3
ドマステは忙しい人のためのドラマダなので、気になる人は配信もあるので是非。
勿論原作ゲームも。
re:codeは正規ルートから今どこからも買えないし、そもそもVita用ゲームだけど…